ジャパングリッシュ考
東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方の観光産業を支
援する、政府の「東北観光博」キャンペーンの公式ウェブサイ
トの外国語版に、多数の誤訳が見つかり、一時閉鎖に追い込ま
れたということが話題になった。 機械翻訳を利用したことで
特に固有名詞が直訳され、意味が通らなくなるケースが続出
したためだという。
指摘されるたびに修正してきたが、ついに追いつかなくなっ
たようだ。日本という大国で、しかも常にガイコクと接するべ
き省庁が、満足に英訳も出来ないとはまさに国辱ものである。
これが原因で「東北観光博」に海外観光客が減ったとなるとそ
の罪は大きい。
こうした不手際の背景にあるのが、日本という国を挙げて、
大の英語オンチという現象であるが、その原因として両者の言
語体系が、正反対とも言える対極に位置しているからである。
私の(旧制)中学時代は、終戦までの1年半敵国語として接
してきたため、通常のレベルまで戻るのにさえ大変な苦労と経
験をした。
爾来引き続いて、小・中・高の12年、それに少子化の進行
で、誰でも大学に行けるご時世になったが、その大学4年を加
えて16年間英語教育を受けながら、満足に英語の読み書きが
出来ない学生が多いのが日本の現状である。「だから小学校か
ら英語を教えるのだ」と文科省が言っても、その教師を一から
教育し直していかねばならないのだから厄介で、心細い限りで
ある。
日本人のすべてが英語苦手という理由だが、本来日本語には
英語式の発音がないことだから、「聴く・話す」に集約され、
「読んで書く」は何とかなる。とにかく本場の英語発音が聞き
取れないところから、英語恐怖症におちいり挫折してしまうの
だ。
ご存知日本語の発音はアイウエオの5つ(プラス撥音+濁音
+ン)しかないので、発音記号など不必要で、発音は「子音+
母音」の1となる。
一方の英語は子音が独立しており、原則一つの単語で1モー
ラ(例: ace/bed/cover/desk… )、それが日本的読み方では、
エース/ベッド/カバー/デスク…)とそれぞれ3モーラ、す
なわちジャパングリッシュになってしまい、当然で「英語恐怖
症」が生まれる。
さてさて、この問題は奥が深いので、本格的「英語教育論」
は次回に回すことにして、話はここでぐっと軟らかいジャパン
グリッシュに話に移る。
以下、前回引用した誤訳御免(えいち)の『ザ・ニッポンレ
ビュー!』からの引用になるが、日本製品や街の看板に見られ
る「変な英語」の話題である。
その1.カルピス “ cow piss ”(牛のオシッコ)!?
その2.かつて某大手エレクトロニクスメーカーが何年も使っ
ていたという、
“ Woody,the Interenet Pecker ” と言う言葉、
Woody は「勃起した」、Peckerは「男性器」を意味する。
その3.近所で見かけた美容院の名前“ flaps of beautey ”
flaps (flapsはflapの複数形、「女性器」を表すス
ラング。
その4.某居酒屋の扉にあった
“ Coming men and momen of all ages ”
「老若男女すべてが絶頂しています」
「所変われば品変わる」「浪速の葦(あし)は、江戸の葦
(よし)」「日本のイク〜は、英米のCome=クル〜」
皆さん、くれぐれもご注意! そして町中の看板で新しい
発見!?して見ましょう。
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縄文塾 中村 忠之
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